「むすぶ」目次(2018年6月号)2018/07/23 19:21

■ 今月を視る/ 祝福すべき時! 6.12米朝首脳会談成功
   軍縮を実現し、広げよう! 朝鮮半島から北東アジアへ
■ 解説 / 70年ぶりの社名変更-「新日鐵住金」から「日本製鉄」へ
日本製鉄元徴用工裁判を支援する会 中田光信
■ Q & A <NO.92> / 今こそ、東アジアの非核・平和の構築へ! 
6.12 米朝首脳会談の意義と今後に向けて     
■ BOOK CORNER / 『不死身の特攻兵』 鴻上尚史 著    尼崎市 近藤伸一               
■ 読者つうしん / 伊方原発30km圏内自治体への要請行動  ZENKO 加瀬秀雄                           
■ おしらせ & 編集後記

今月を視る(「むすぶ」2018年6月号より)2018/07/23 19:19

祝福すべき時! 6.12米朝首脳会談成功
軍縮を実現し、広げよう! 朝鮮半島から北東アジアへ

軍縮に踏み出すことが重要
6月12日、史上初の米朝首脳会談がついに実現した。世界から期待と不安が交錯する中、会談は大きく成功。「朝鮮半島の完全非核化への約束」、「米朝は朝鮮半島で持続的な平和体制を構築するため努力」を柱とする合意事項を確認し、共同声明に両首脳が署名した。紛れもなく画期的な前進である。
「ノーベル平和賞欲しさのパフォーマンス」、「秋の中間選挙に向けた人気取り」のトランプ。「のどから手が出るほど経済援助が欲しい」金正恩。二人の「身勝手な思惑の妥協の産物」とこの首脳会談の意義を貶めようとする動きは相変わらずあるが、二人の思惑がどうであれ、大事なことは、朝鮮半島の非核化と北東アジアの平和構築に、大きな一歩を踏み出したという事実だ。
「朝鮮半島で二度と戦争しない」ことを約束しただけではない。トランプ大統領は、米韓合同軍事演習を「挑発的」「非生産的」とまで言い、対話中の合同軍事演習中断に言及した。そして、実際に6月19日、米韓両国は8月に予定されていた毎年定例の米韓合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン」を中止することで合意したと明らかにされた。米朝共同声明発表後の記者会見で「グアムから膨大な費用をかけてB52を米韓合同演習に参加させるのはばかげている」と正直に語ったトランプ大統領は、今回も演習を「戦争ゲーム」と表現し、「高くつく」と費用面の問題をあげ、「非常に挑発的」で実施は不適切と言い切った。全くその通りである。米朝首脳会談の成功が、単なるパフォーマンスに終わらず、具体的行動として、最初の一歩に踏み出したことを高く評価したい。
 すでに、国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)が、米朝首脳会談を前にした6月11日、シンガポールで記者会見を開き、「会談は米朝2カ国だけでなく世界にとって歴史的な意味がある」と表明。「朝鮮半島の非核化に向け、北朝鮮に核兵器廃絶を求めるとともに、米朝両国にCTBT(包括的核実験禁止条約)の批准を求めることなどを柱とした5項目の提案」を発表。「北朝鮮が脅威と捉える米国の核の傘の下にある日本と韓国にも、核兵器禁止条約の署名と批准をするよう」訴えている。
世界が要求しているのは、軍事に頼らない外交交渉による平和の確立であり、抑止力など要らない世界へ向けた行動である。米韓の合同軍事演習中止はその第一歩であり、けっして後戻りを許さず、確実に前に進めることが求められている。今、この流れを全力で推し進める時だ。

この流れに逆行する安倍政権
 安倍政権は、この軍縮の流れに背を向け、無視する姿勢を変えない。朝鮮に対する「抑止力」を建設の根拠としてきた辺野古新基地建設も、脅威の相互低減という意味から見直しが求められるのは当然だ。
 にもかかわらず、政府、防衛省は、辺野古新基地建設で8月17日から埋め立て工事に着手することを明らかにし、あくまでも新基地建設を強行すると宣言した。これは、沖縄の人々の「新基地いらない」の民意を乱暴に踏みにじる暴挙であるだけでなく、この間の朝鮮半島と北東アジアの緊張緩和、軍縮の流れに対する歴史的背信である。絶対に許すことはできない。
 辺野古現地での決してあきらめない闘いを先頭に、「辺野古に新基地を造らせないオール沖縄会議」が、那覇市内(奥武山公園陸上競技場)で8月11日に3万人以上の参加を目指し、土砂投入阻止に向けた県民大会を開く。また、2千人以上の参加を目指し、7月7日正午には、辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で「ジュゴン・サンゴを守れ 土砂投入を許さない辺野古新基地建設断念を求める県民集会」を開く。
 さらに、「辺野古新基地建設の是非を問う県民投票」の実施を求める直接請求署名運動も、10分の1(法定数は50分の1)の11万筆をめざして取り組まれ、広範な「辺野古新基地建設反対」の声をあらためて打ち固めようと奮闘している。翁長知事は、病気と闘いながら、「中止命令」や「埋め立て承認撤回」で、「埋め立て阻止」を明確に打ち出してくれると信じる。
 朝鮮半島にも、沖縄にも、軍事による「抑止力」はいらない。この声を地域に広げよう。ローソク革命で「朝鮮半島を戦場にしない」の声を一つにした韓国民衆の闘い、けっしてあきらめず「勝つまで闘う」沖縄の人々の闘いに応え、軍縮を実現する時だ。

「むすぶ」目次(2018年5月号)2018/06/10 09:38

■ 今月を視る/ 米朝首脳会談の成功で東アジアの平和構築を!
   歴史的流れに合流し、日本の改憲と軍事大国化を阻もう!
■ ミニ解説 / 非核平和の朝鮮半島-東アジア平和共存体制への確かな展望
              事務局 湯川 恭
■ 平和と生活をむすぶQ&A <NO.91>/ 安倍「9条改憲」と自衛隊 その5      
■ 報告/ 木戸衛一さん講演会「日本の改憲と戦後ドイツの経験」 事務局 岡本 誠       
■ BOOK CORNER / 『母への憶(おも)い、大待(おおまち)宵(よい)草(ぐさ)』 古川佳子 著 事務局 豆多敏紀                          
■ 「解放のオガリ」移設カンパのお願い & おしらせ

今月を視る(2018年5月号より)2018/06/10 09:35

米朝首脳会談の成功で東アジアの平和構築を!
歴史的流れに合流し、日本の改憲と軍事大国化を阻もう!

朝鮮半島の平和構築の流れを確実に前へ
南北首脳会談(4月27日)の大きな成功から米朝首脳会談(6月12日開催予定)の成功で、朝鮮半島の平和構築の流れを確実に前にすすめなければならない。朝鮮半島、東アジアの平和構築を望まぬ勢力による妨害、巻き返しの動きは当然予想される。すでに、「米朝首脳会談延期か」の見出しがメディアを賑わすような状況も現れた。日本のメディアは、「北朝鮮の一方的な心変わり」「より大きく成果を得るための北朝鮮の狡猾な作戦」を宣伝するが、これは余りにも偏った見方であり、真実とは言えない。
南北首脳会談と米朝首脳会談の歴史的意義は、緊張激化の根本にある朝鮮戦争を法的にも、実体的にも終結させ、これを保障するための軍縮措置を朝鮮半島と東アジアに具現化することである。断じて「核と金の取引き」などに矮小化させてはならない。これまでの米朝枠組み合意(1994年)や六カ国協議合意(2005年)の実現から破たんに至る経緯の中に、このような矮小化の側面が現れたのは事実だが、その責任は、安倍首相が「平気で嘘をつく国」と罵る朝鮮政府に一方的にあるというのは事実に反する。

核軍縮を終始サボタージュした責任
朝鮮半島をめぐるこれまでの経緯を正確に見るなら、むしろ、朝鮮半島の非核化の問題を「核と金の取引き」に矮小化してきたのは、核軍縮を終始サボタージュし、米国を中心にした核保有国と米国の反軍縮姿勢に加担するだけの日本の側であり、その責任は極めて大きい。
例えば、米朝枠組み合意(1994年)は、クリントン政権下でKEDOプロセス(北朝鮮に2基の軽水炉とつなぎとしての重油を提供する一方、北朝鮮が黒鉛炉や建設中の2基の大型黒鉛炉計画など関連活動をすべて凍結し、NPTに留まる等の約束)が紆余曲折(双方による合意違反を疑う行動があった)を経ながらも成功への過程に入る寸前、ブッシュ政権の登場(2000年)によって台頭してきた共和党内のネオコン勢力(チェイニー副大統領、ラムズフェルド国務長官ら)によって、最終的に北朝鮮を「悪の枢軸」として非難するなど「相互に敵意を持たない」という共同コミュニケを反故にし崩壊させた。
また、六カ国協議合意においても、米朝枠組み合意時と同様、ネオコン勢力によって北朝鮮の資金を凍結するための金融制裁を強行するなど「約束対約束、行動対行動」の原則に反する対応で合意を破たんさせた。
そして、何より重要な責任は、これまでの経緯において、朝鮮に対して核計画を放棄して、NPT(核不拡散条約)とIAEA(国際原子力機構)の保障措置に復帰することを要求すると同時に「NPT加盟国すべてがNPTの下における義務を順守し続ける義務」、すなわち米国など核兵器保有国は核兵器を廃絶するために具体的に行動しなければならないという重要な義務を全く果たさなかったことである。核兵器削減措置は一向に具体化されなかったし、非核兵器保有国に対する最低限の保障措置である「先制核不使用宣言」(オバマ政権下で一時検討された)すら、安倍政権を含む好戦勢力の妨害によって、未だに行われていない。
 朝鮮半島をめぐるこうした過去の交渉の歴史に学ぶことは、今何よりも重要である。そして、「ローソク革命」によって韓国民衆がつくり出した歴史の好機を確実に前へすすめなければならない。朝鮮半島の非核化と東アジアの平和構築にむけた合意は、具体的な軍縮措置によって保障されなければならないことをいっそう大きく主張しよう。

改憲がめざす軍事最優先社会と全面対決
歴史を見るなら、「揺り戻し」や妨害の動きは今後も強められる。その強力な一画である安倍政権と対峙し、朝鮮半島の非核化と東アジアの平和構築への妨害を封じ込めることは、日本の市民運動の大きな仕事である。
安倍政権の改憲がめざす社会が軍事最優先の社会であることがはっきりした。統合幕僚監部の現職の若手幹部自衛官が野党の参院議員に「国民の敵」などと罵声をあびせたにもかかわらず、訓戒(軽微な違反)で済ました事件は、この端的な一例だ。これらの動向を見逃さず、徹底的に追及し、改憲の実態を明らかにし、阻止することで、朝鮮半島非核化の歴史的流れに合流することが求められている。

木戸衛一さん講演会2018/05/02 18:47

5月18日(金) ドーンセンター セミナー室2

午後6時半 2018年 平和と生活をむすぶ会 総会

午後7時~ 木戸英知さん(大阪大学会学院准教授)講演
   『日本の改憲と戦後ドイツの経験』

「むすぶ」目次(2018年4月号)2018/04/19 10:11

■ 今月を視る/ 南北・米朝首脳会談指示! 平和・非核の朝鮮半島へ!
   安部壊憲内閣をアジア民衆との連帯で打倒しよう!
■ 報告 / 強制動員真相究明全国研究集会in沖縄 南部戦跡フィールドワーク
強制動員真相究明全国ネットワーク 中田光信
■ Q&A <NO.90>/ 安倍「9条改憲」と自衛隊 その4     事務局 藤田なぎ       
■ BOOK CORNER / 「ルポ・軍事列島」第4回 岩国   事務局 豆多敏紀                          
■ 読者つうしん /「漂流するトモダチ」を知りあらためて深めた
           「核絶対否定」の思い  関電プロジェクト 八木浩一  
■ 総会・講演会あんない & おしらせ

今月を視る(「むすぶ」2018年4月号より)2018/04/19 10:10

南北・米朝首脳会談支持!平和・非核の朝鮮半島へ!
安倍壊憲内閣をアジア民衆との連帯で打倒しよう!

対話こそ平和への近道
 この間の朝鮮半島をめぐる動きはそのことを如実に示している。ふりかえれば暑い昨夏、朝鮮半島は戦争への危機的状況に直面していた。それから半年余、朝鮮半島には今、非核・平和への里程標が打ち立てられようとしている。
この間の対話交渉の胎動の象徴は平昌オリンピック・パラリンピックであろう。南北両首脳は(文在寅大統領・金正恩委員長)はこの機を十二分に活用した。
対話への予兆は危機の中にこそあった。昨9月「水爆」実験に続くICBM発射成功後に朝鮮は核兵器保有完成を宣言(一定の区切りと理解できる)。冒険的なやり取りの中で「60日間何もなければ対話も選択肢」とトランプのひとつのサイン(一方で「テロ支援国家」再指定と空母3隻派遣での日本海演習)。その中で文在演は、国連総会演説で、「核・ミサイル開発問題」の〝平和的方法による解決〟と朝鮮選手団のオリンピック参加とを呼びかけた。
金正恩は新年の辞で応えた。「オリンピックに代表団派遣を含む必要措置をとる用意があり、このため南北政府が会うこともできる」と提案。1月9日には板門店南北閣僚級(高位級)会談に至り共同報道文採択(「南と北は現在の軍事的緊張状態を解消すべきとの見解で一致し」)。即、文在寅は10日の新年記者会見で応じた。(北朝鮮の核を対話で解決することに米国との意見の違いはない。条件と展望が整えば、南北首脳会談を開催する用意がある)。
かくして統一旗を掲げての南北共同入場が実現し、南北の高位級代表の会議が同時進行。北からは文大統領招請が伝えられ、開会式参加の北特使団に対して、文在寅は米朝対話の早期開催を主張し、南北関係と米朝関係が共に発展せねばならないとの意見一致まで到達する。

南北から米朝へ
 文在寅はトランプとの電話協議のうえ北への特使団を派遣、特使団は金正恩と会談、帰国後、以下の訪朝結果を公表した(3月6日)。
1. 南北は4月末に板門店平和の家(韓国側施設)で南北首脳会談開催。
2. 南北は軍事的な緊張緩和と緊密な協議のために首脳間ホットラインを設置。
3. 北側は朝鮮半島非核化の意志、北朝鮮に対する軍事的脅威が解消され、体制の安全が保障されるなら核を保有する理由がないことの明確化。
4. 北側は非核化問題協議及び朝米関係正常化のため米国と虚心坦懐に対話する用意を表明。
5. 対話継続中、北側は追加核実験、弾道ミサイル試験、在来兵器の南側への不使用を確認。
6. 北側はオリンピックで造成された南北和解・協力を続けるため南側テコンドー演武団、芸術団の平壌への招待(3/31~4/3平壌公演実施)。
 注目すべきは第3項である。〝先代の遺訓〟なる言葉がそえられ、条件付きではあれ、〝非核〟明確化は初めてのことである。
 同時に米韓合同軍事演習への「理解」表明(「例年の水準なら理解する」)もなされた。オリンピック開催期間中の未実施、再開後の期間短縮、原子力空母等戦略兵器未派遣は、以上の南北会談への米側のスピーディーな反応、行動と読み取ることができる。
 特使団は、訪米して訪朝結果を説明(3月8日)、特使団に記者発表の機会を与えたトランプは「韓国と北朝鮮から出た発表は非常に肯定的」としていたが、「金正恩と5月に会う」と表明するに至った。
「南北関係の改善が米朝関係改善にも限定的な波及効果を及ぼしたものです。韓国政府の主導的役割のもとで南北、米朝、韓米の好循環の関係が可視化されたことは実に驚異的なことだと言わざるをえません」(『世界』5月号 文正仁「朝鮮半島の非核化と文在寅政権の戦略」)。
 すでに南北首脳会談は4月27日予定され、6月初旬には国連・中国・ロシア等の歓迎も受けて初めての米朝首脳会談が開催される。この流れを一貫して妨害し、朝鮮半島・アジアの平和に敵対してきた安倍政権打倒、これこそが私たちのやるべきことである。

「むすぶ」目次(2018年3月号)2018/04/19 10:01

■ 今月を視る/ ローソク革命が切り開いた道に合流し
   今、一斉に「東アジアに平和を!」の声をあげるとき
■ 寄稿 / 談合だけではない「リニア問題」(続) リニア市民ネット・大阪 北川誠康
■ Q&A <NO.88>/ 安倍「9条改憲」と自衛隊 その3     事務局 藤田なぎ       
■ BOOK CORNER /『中国・北朝鮮脅威論を越えて 東アジア不戦共同体の構築』 
            進藤榮一 木村 朗 編 耕文社  事務局 豆多敏紀
■ 読者つうしん / 記録を保存し、記憶を伝える   沖縄県・本部町 高垣喜三  
■ 講演会予告 2017年度会計報告 & おしらせ

今月を視る(「むすぶ」2018年3月号より)2018/04/19 09:59

 ローソク革命が切り開いた道に合流し
今、一斉に「東アジアに平和を!」の声をあげるとき

沖縄の抵抗は止まない
名護市長選挙に続き、石垣市長選挙も極めて残念な結果に終わった。さらに3月13日には辺野古新基地建設工事をめぐる無許可での岩礁破砕は違法として沖縄県が国を相手に岩礁破砕の差し止めを求めた訴訟に対し、那覇地裁が門前払いの不当判決。翌14日には、山城博治さんらの正当な抗議活動に対する不当弾圧事件で山城議長に懲役2年、執行猶予3年の不当判決を行った。安倍政権の沖縄に対する差別と暴力による攻撃はすさまじい。この攻撃に対し、辺野古現地を中心に必死の抵抗が続いている。多くが沖縄県外にある私たちは、この沖縄の人々の抵抗と闘いを支えるため、出来ることは「何でもする」気概で臨んでいかなければならない。それは、私たちの責任である。

窮地に立つ安倍政権
一方、国内での安倍一派の独裁による暴力的支配が限界に近づいてきていることを示す状況が生まれている。「森友疑惑」をめぐる財務省の決裁文書の「書き換え」による改ざん、隠ぺい事実の発覚は、情報が内部から漏れ出している可能性は高く、安倍一派の内部崩壊が始まっていることを示している。この状況を見逃さず、安倍政権打倒へ一気に突きすすまなければならない。

朝鮮半島情勢が大きく動き出した
窮地に立つ安倍政権にとって、これまでがいつもそうであったような「朝鮮半島の緊張激化」を望める状況にはない。安倍政権の期待に反して、朝鮮半島情勢が、緊張から対話へと大きく動き出した。
4月末までの南北首脳会談に続いて、5月までに米朝首脳会談を行うとトランプ大統領が応じ、実現することが決まった。さらには、それぞれの会談の結果によっては朝鮮・韓国・米国の「三者会談につなげることも可能」との文在寅大統領の発言も出た(3月21日)。まさに6カ国協議へのレールが敷かれつつある。これは、「戦争回避のためには、何でもする」との韓国文在寅政権の強い決意と努力の結果であることは明らか。まさに、ローソク革命が生み出した文在寅政権の当然の行動であり、韓国民衆の強い意思の表れだ。これに比し、「北朝鮮を抑えるためには、戦争をも厭わない」かのような安倍政権の「圧力、制裁」しか言わない対応、ここに来ても、巨大メディアと一体となって「北朝鮮の対話攻勢は制裁が効いてきた証拠」「北朝鮮の対話攻勢に惑わされるな」など首脳会談の歴史的意義を低めるためだけのキャンペーンの展開は、東アジアの平和と市民の安全にとって害悪であり、犯罪でしかない。日本の孤立は明白だ。
トランプ大統領は、相次ぐ米社会での銃乱射事件に対して、銃が蔓延する状況を無くすのではなく「教師が銃を」と驚くべき「解決策」を打ち出したが、この発想は、米国がこれまで取ってきた外交・軍事政策と全く同じもの。つまり、国際社会に蔓延する軍拡に歯止めをかけ、軍縮で世界の秩序をつくろうとするのではなく、より強い軍事力で相手を抑え込むという発想だ。このトランプ政権をして、対話と緊張緩和への拒絶を許さず、米朝首脳会談まで上り詰めることを可能にした韓国民衆と文在寅政権の動きと努力に応える時だ。韓国政府は、米韓合同演習を大幅に縮小するなど南北首脳会談、米朝会談の成功に向けてあらゆる環境整備にさらなる努力を傾注している。今、日本から、東アジアから一斉に「東アジアに平和を!」「軍縮こそが答!」「朝鮮戦争に終止符を!」の声をあげるときである。

この世界的な流れを一人でも多くの市民に伝え、軍縮こそが最大の安全保障であることを訴えよう。あらゆる機会を通じて、対話を広げよう。3000万人署名活動は、改憲問題に止まらず「もりかけ疑惑」、安全保障問題、自衛隊問題など意見を聞き、語る対話の絶好のチャンスだ。私たちにとっては、対話の訓練の場でもあり、積極的な参加が求められている。

「むすぶ」目次(2018年2月号)2018/03/20 09:53

■ 今月を視る/ 名護市長選-痛恨の敗北を乗り越えて
「政府は新基地建設計画を断念せよ」の声を日本中にこだまさせよう!
■ 寄稿 / 談合だけではない「リニア問題」 リニア市民ネット・大阪  北川誠康
■ Q&A <NO.88>/ 安倍「9条改憲」と自衛隊 その2     事務局 藤田なぎ       
■ BOOK CORNER /『これだけは知っておきたい 沖縄フェイク(偽)の見破り方』 
                 琉球新報社編 高文研  事務局 岡本 誠
■ 読者つうしん / 原発に頼らない世界をめざして・・・ 河内長野市 藤丸照代  
■ 第11回強制動員真相究明全国研究集会・沖縄 & おしらせ